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写真に閉じ込めた思い出を手の中に

ポストに届いた手書きの手紙や
久しぶりの人からの思いがけない電話など
誰かの体温を感じられる瞬間をとても愛おしいと思います

写真もかつては印画紙という紙の上に定着された
手で触れることが当たり前の温度のある存在でした

時代は移り変わって
写真を共有する術はプリントからSNSへと変化して
実際に触れることなく写真を楽しめるようになりました

その変化はとても便利で少し味気ない

赤いランプに照らされた酢酸臭い暗室の中で
現像液に浸した印画紙に像が浮かび上がる
その瞬間の感動を知っているアナログ人間な私は
そんな風に感じていました

写真の定義はさまざまです

フィルムカメラで撮ったものもデジタルカメラで撮ったものも

ただ記録方法が違うというだけで写真には変わりありません

では私にとっての写真とは何を指すのだろうと考えた時

それが印画紙でもインクジェット紙でも

 

手で触れられる一枚

 

それが私にとっての「写真」なのだと気付きました

デジタルな写真を楽しんでいる人にも

アナログな写真の楽しみ方も知ってほしい

そんな想いから

写真をプリントし、プリントした写真を楽しむ額装方法などをお伝えする

ワークショップ「アナログ工房」を始めることにしました


2018.2.22 金森玲奈





 

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